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イングリッド・バーグマン ~「わたしを演じる孤独」  [TV番組]

昨日12/2 NHK Hivisionにて放送された ”永遠のヒロイン その愛と素顔「わたしを演じる孤独~イングリッド・バーグマン~」”を録画して、観た。

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イングリッド・バーグマンと言えば、私にとっては、「カサブランカ」。
いわゆるハリウッド映画。
しかし、彼女は、ハリウッド映画の手法に疑問を抱くようになる。

以下は、NHKサイトの番組案内の引用。
  
イングリッド・バーグマンは、アメリカの大衆が望んだ“清純で賢く美しい”美徳のシンボルとは裏腹に、女優として飛躍する度に恋に落ち、演技の輝きを増していった。ハリウッドが求める型を拒否し、自分らしい演技にこだわり続けた。「秋のソナタ」では、我が子を犠牲に芸術に打ち込む、自らの人生と酷似した役を演じた。迫真の演技を、バーグマンの実の娘たちは、どう受け止めるのか。女優の性と親子のきずなのはざまを見つめる。


思い起こせば、20年くらい前、私の住んでいる街の映画館で、若き日のイングリッド・バーグマン特集を上映していた。ハリウッド・デビュー以前のスウェーデン時代の映画ばかりを上映するもので、私も、すべて観に行った経験がある。ただ、作品名などは、すべて失念してしまった。観に行ったことだけを覚えている。あの美しい姿を観たいがために、映画館に通ったのである。

番組では、最後の作品となった「秋のソナタ」のメーキング・フィルム、その当時のスタッフ、俳優などのインタビューを通じ、イングリッドの迫真の演技に迫る。ベルイマン監督との映画製作に関する疑問、いけんの違いをやり合う場面もフィルムとしても残されていた。

また驚いたことに、イングリッドの父が、カメラ店を経営していた所から、イングリッドが生まれた当時の映像や、子供の頃の映像が残されていた。

彼女が女優として最後の出演となった「秋のソナタ」のメーキング・フィルムを軸に、ハリウッドでの活躍、ロベルト・ロッセリーニ監督との出会い、ロッセリーニ監督との映画作り、不倫騒動、子供たちとの生活などなど、興味深かった。

「秋のソナタ」では、イングリッド・バーグマンが、台詞、仕草からイングマール・ベルイマン監督とぶつかるところなど、しかし、ハリウッドで名を成した大女優然とした尊大な態度ではなく、あくまで役になりきろうと、その役を自分自ら納得しないと演技ができないという姿を描いていた。

イングリッド・バーグマン自身がとても嫌っていた、単に「清楚で美しい気品がある」イメージ、それはまさに「カサブランカ」のイメージでもあるのだが、それとは違う姿を今回発見できた。

「秋のソナタ」も、観なくてはいけないと思った。


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